皆様こんにちは!アニオタです。本日は、2009年に放送されました、くぼたまこと原作、岸誠二監督の「天体戦士サンレッド」のレビューをいたします!
ネタバレもあります!最後までぜひ読んでいってください!
「天体戦士サンレッド」のあらすじ
神奈川県川崎市高津区溝の口、首都でもないこの地で、世界征服を狙う悪の組織・フロシャイムの川崎支部の怪人たちと、ご当地のヒーロー・天体戦士サンレッドが繰り広げる戦いの日々!!・・・のはずが、サンレッドはヒーローのくせにヒモでパチンコ好き、そのうえちょっと乱暴もの。かたやフロシャイム川崎支部を率いるヴァンプ将軍は、「一日のほとんど料理のこと考えてる」というほどのカリスマ主夫にして、組織の中間管理職としては部下たちから「理想の上司」と慕われる人格者。フロシャイムの怪人たちもそれぞれ、とても世界征服を企んでるとは思えないほどの小市民。そんな魅力的なキャラクターたちの日常を、ときにほのぼの、ときに世知辛く、ときにシュールに描くギャグアニメ。
dアニメストアより引用
監督について
監督は「Angel Beats!」や「結城友奈は勇者である」、「瀬戸の花嫁」などを担当した岸誠二さんです。いや、作品の雰囲気の落差すごいですね・・・!
初期は「ギャラクシーエンジェる〜ん」や今回紹介している「天体戦士サンレッド」等のギャグアニメの監督を経て、最近だと「ようこそ実力至上主義の教室へ」などのストーリー重視な作品に参加するようになったようです。
自分はあまりアニメの監督には詳しくないので、岸監督は失礼ですがお名前だけなんとなーく聞いたことがある程度だったのですが、監督作品一覧見たらもう・・・!握手お願いいたします!!
明るい画面にブラックユーモアあふれる「人類は衰退しました」、横浜が舞台の異能力バトルアニメの「ハマトラ」、江戸川乱歩の作品を原案として現代の世界観に落とし込んだ「乱歩奇譚 Game of Laplace」あたりが個人的に大好きな作品です。
アニメーションの監督って、本人がアーティスト性があって本人が作りたい作品をひた走る場合(2022年11月現在「すずめの戸締まり」が公開している新海誠監督や、ジブリの宮崎駿監督など)がメディアで取り上げられがちですが、岸監督のようにストーリーのジャンル、アニメーション画面の雰囲気など、元ある作品をじっくりと読み込んで、その世界観を守りながらアニメーションに落とし込むことができる監督がテレビで放送している、いわゆる「週アニメ」を支えているんだろうなと感じます。どっちが良くてどっちが悪いとかではなく、どっちも今のアニメーション業界にはとても必要な存在ですね!
「天体戦士サンレッド」の感想(ネタバレあり)
オープニングが飛ばせそうで飛ばせない
「天体戦士サンレッド」のオープニングは、効果音が追加されたり、回を経るごとに微妙に変化していきます。「天体戦士サンレッド」はショートアニメなので、1回の放送で15分、半年放送していました。
2クール放送だったので、クールの切り替えで変わったのもあるのですがそれ以外のタイミングでも微妙に変わっていってるんですよねwアニメーション間にあわなかったのか・・・という一抹の不安もよぎりますが、それはそれで作品のシュールさにあっているので面白さにつながってると思います。
一番気になるのがやっぱりバイクの値段・・・。そもそもサンレッド自身のじゃないのかという突っ込みもありますが、その値段もどんどん下がっていっている・・・。最終的に買われたっぽいですが、誰が買っていったのかな・・・。
曲自体もめちゃくちゃ熱い感じで聞き入っちゃうんですよね!カラオケで歌ったら盛り上がりそう!
サンレッドが主人公かと思いきや
タイトルが「天体戦士サンレッド」なので、サンレッドの視点で話が進むのかと思いきや、大半は「悪の組織フロシャイム」の面々のアットホームな心温まるストーリー(?)がメインです。
先輩後輩の上下関係とか、家での本当に些細な喧嘩とか、自堕落な生活とか、日常のやり取りとか・・・日常の解像度が高すぎて、「あー!こういうよくわからない嫌な空気とかのほほんとした空気とかすごいわかるー!」ってなること請け合いです!
視点の問題でも、性格の問題でも、どちらかといえばサンレッドのほうが悪者臭がしますね!戦隊ものの隊員(ソロ)がヒモって斬新すぎる・・・。正義のヒーローは、戦闘時以外も聖人であってほしいと願うばかりです・・・。
髭男爵、声優いけるんじゃないか
サンレッドの敵である秘密結社フロシャイムの面々は芸人の方々が担当しています。
特に、ヴァンプ将軍と戦闘員1号は髭男爵の二人が担当しているのですがすごい自然なんですよ!ヴァンプ将軍なんか、主夫っぽい場面が多いので多分演技がうまくない方がやっちゃうと偏見に偏見を重ねたオネェ(どんなだよ)みたいな感じになっちゃうんじゃないかな。それが、山田ルイ53世さんの演技だとしゃべり方は主夫っぽいですが女々しさはなく、悪の組織のトップっぽい言い回しもできる、すごくちょうどいい塩梅で演技されているなと思いました。作品がギャグだからということもあるとは思いますが、すごくマッチしていました!これは声優いけますよ!
各放送ごとにしかほぼほぼ出ない怪人もいますが、そちらの声優もどなたが演じているのか見ると楽しいと思いますよ!
つぶやきシローはもう今の若い方々は怪しいのでは・・・でもあのシュールな感じも好きですよ自分は!
「ヴァンプ将軍のさっと一品」は普通に参考になる
冗談抜きで、番組内コーナー(?)「ヴァンプ将軍のさっと一品」は、ギャグとしてじゃなくおいしそうで作りたくなります。
おいしそうなのと同時に、節約レシピなのもポイント高いですね!家にある残り物で、文字通りさっと作れそうな料理なので今度生活がやばいときに作ってみようかな!料理する人間なのですごい楽しみなコーナーでした!
一番好きなキャラクターは「ウサコッツ」
一番好きなキャラクターは「ウサコッツ」です!もう直球ですがかわいいですよね!!ヴァンプ様も待ち受けに設定してましたね笑
アニマルソルジャー可愛すぎませんか?見た目がかわいいのもあるのですが、一応悪の組織の怪人なので微妙にひねくれてて、小さい子のいたずらみたいな感じの悪いことをしててほほえましい!
デビルネコくんとピーちゃんと一緒にサンレッドを襲撃した時って、無邪気だからこその結構鬼畜な攻撃をしていて、一番サンレッド討伐に近いのはアニマルソルジャーなのでは・・・と思います。ピーちゃんのビームは当たったらマジで終わる・・・。
ウサコッツは、メダリオとカーメンマンとの絡みも良いですね!遊園地でバイトしたり、アウトレットまでお買い物に行ったり!ウサコッツが小学生低学年くらいの中身なので、この三人の絡みは、親戚のお兄さんが小さい子の面倒を見てる感じでほほえましいです。
1期はヘルウルフの活躍があんまりなかったのですが2期ではもう少し出てくるのかな。アニマルソルジャー!サンレッドを討伐するんだ!!
「天体戦士サンレッド」はこんな人におすすめ!
- 流し見でのんびりアニメを見たい方
- ギャグアニメが見たい方
- 芸人のファンの方
- 節約料理が知りたい方
ショートアニメなので、空いた時間にちょっとだけ見たい時にちょうどよいと思います!中身も日常系ギャグなので、ほっこりできますよ!
さいごに
ご一読いただきありがとうございました!
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
今回紹介した「天体戦士サンレッド」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください!