皆様こんにちは!アニオタです。本日は、2011年・2012年に放送された、堀田きいち先生原作の「君と僕。」のレビューをいたします!
ネタバレもあります!最後までぜひ読んでいってください!
「君と僕。」のあらすじ
小学校からの幼馴染コンビ・あきらと東晃一(こーちゃん)が穂稀高校の学生だったころ、職場体験(保父さん)として陽だまり幼稚園へ行く。その時に出会った4人組が双子の浅羽兄弟と塚原要・松岡春だった。この4人の園児たちが揃って穂稀高校に進学し、双子の弟が帰宅部のまま高校2年へ進級したのだった。高校生編では4人とその仲間の脱力した日々を描く。初期作品は、あきらと晃一の高校生時代を描くあきらとこーちゃん編と、4人組の幼稚園児時代を描いた陽だまり幼稚園編として単行本に収録。
Wikipediaより引用
4人と書いてありますが、結構早い段階で橘千鶴くんも参加して、5人がメインとなってストーリーが進行していきます!
映像について
原作が水彩調だったりベタでパステルカラーだったりで、アニメ塗りが合うかな・・・どうかな・・・と思っていたのですが杞憂でした。ふんわりとした色合いでアニメ塗りでも絵柄にとてもマッチしていたと思います。
原作絵柄が結構個性的というか唯一無二な絵柄なので、寄せるの大変だったんじゃないかと・・・。ストーリーの関係ですごい動く!!みたいな表現はないのですが、ゆったりとした時間の流れが映像の間の取り方でも表現されててとてもよかったです。猫がいっぱい!
原作について
原作は、2003年から連載開始しました。途中、原作者の堀田きいち先生は連載途中でご体調が悪くなってしまったそうで、長い間休載しておりました。
そして今年満を持して連載再開、先月、16巻と最終巻の17巻、コンプリートイラスト集の18が発売されました。堀田先生、完結させてくれて本当にありがとうございます・・・!
連載始まってすぐ読み始めたわけではないのですが、こちらの作品は、学生特有の受験・進路などの悩みも表現されていまして、学生時代にキャラクターたちとともに成長させていただきました。
実はつい最近まで完結したことを知らなくて・・・アニメを見終わってからそういえば原作どうなったんだろと思って調べたら完結しておりました・・・!私アニオタは電子書籍よりは手元に残る紙媒体のほうが好きでして、知った瞬間にアマゾンでぽちったのですが16巻が遅れて届くようでして、待ちきれず電子書籍も購入してしまいました(こういうのあるあるですよね)。
本当にうれしい・・・読みながら泣きました・・・しばらくの間幸せな気持ちで生活できそうです。
「君と僕。」の感想(ネタバレあり)
こんな高校生活送りたかっ・・・た・・・
ストーリーの大半は、男子高校生の日常の生活の様子や、人間関係のあれこれ、学校の行事などの話が続いていきます。
もうね、こんな穏やかに学生生活過ごしたかった・・・。どのキャラクターも、全くひねくれてないんですよね。心がまっすぐ。要も、心根が曲がってるんじゃなくて素直になれないだけという感じです。
学校によるとは思いますが、どうしてもスクールカーストのようなものがあって、なんとなく周りに気を使って、本当の自分ってなかなか出せないと思います。「君と僕。」のキャラクターがみんな優しく、個性豊かな自分を素直に出せているのは、春ちゃんを起点に、どのキャラクターもお互いに優しさを与え合っているからなのかなと感じました。
でもこんな穏やかな生活を送れているのは、やっぱりグループにイケメンがいることによってなせる業なのか・・・とか思っちゃうので、私アニオタの心が一番ねじ曲がってるのかもしれません。
恋愛も・・・甘酸っぺぇ・・・
この作品では、途中途中メインのキャラクターたちのそれぞれの恋愛の模様が描かれます。個人的一押しカップルは千鶴くんと茉咲ちゃんです。男の子が押していくストーリー良いですよね・・・。
この作品の何が良いって、友達が付き合い始めたからとか、見た目だけでのどうこうじゃないんですよねみんな。どのキャラクターもちゃんと中身を見てる。こういう、ちゃんと「好き」になってる描写って良いですよね・・・。
自分が学生のころにも友達で恋人がいる方がいましたが、なんか見栄と外聞のために付き合ってるみたいな方もやっぱりおりました。そうじゃない・・・そうじゃないんだよ・・・!!恋に恋して恋愛するのと、相手の人間性をちゃんと理解して恋するのは本当に別物。
この作品では、どのキャラクターもしっかりと相手の「心」を見ているから、すごい見ていて応援したくなるんですよね。アニメは途中で終わってしまっているので、それぞれのキャラクターがどのように収まったか気になる方は、ぜひ原作もご覧ください!(ちょっとアニメのレビューというよりは原作のレビューになってしまっている気がするのは気のせいじゃないです)
原作に忠実なのも魅力
結構、原作ありのアニメって、一期でまとめるためにストーリーを変えたりしていることが多いと思うのですが、「君と僕。」のアニメは原作に忠実だったと思います。
オリジナルでうまくまとまることもあるとは思いますが、ストーリーがねじ曲がっちゃったり、人気が出て二期も作りましょうとなった時に、前の終わり方からどうつなげるか・・・みたいなことになりやすい気がします。一話完結だから可能なことかもしれませんが、原作との違いがないと、アニメから原作に行ったときにすんなりとストーリーを理解できる気がするので個人的に得点が高かったです。
1番好きなキャラクターは「春ちゃん」!
「君と僕。」で一番好きなキャラクターは「春ちゃん」です!こういう、穏やかな性格&敬語のキャラクターがすごい好きなんですよね。
でもただみんなの後ろで笑顔をふりまいてるわけじゃなくて、ちゃんと思ったこと・言いたいことがいえるキャラクターで尚よいです。2期の1話で春ちゃんの話になった時に言っておりましたが、なんだかんだ芯が通ってて男らしいですよね。
勝手にですが、この優しい空間を作り出してる起点は春ちゃんなのかなと思っています。茉咲ちゃんの強がりな性格を軟化させてくれたのも春ちゃんでした。見ず知らずの人にも優しくできる人ってすごいです。私アニオタは、電車で席を譲るために話しかけるのすら一拍置いてしまうような小心者なのですが、春ちゃんの無償の優しさは見習っていきたいものです。
「君と僕。」はこんな人におすすめ!
- 青春を感じたい方
- 優しい気持ちになる作品をお探しの方
- 男子高校生の日常を見たい方
学生生活を思い出してエモい気持ちになるのも良し、現役の学生が読んでキャラクターたちに共感するのも良し。肩の力を抜いて、まったりと楽しめる作品だと思います!
さいごに
ご一読いただきありがとうございました!
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
今回紹介した「君と僕。」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください!