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0 皆様こんにちは！アニオタです。本日は2020年に放送されました、 久米田 康治原作の「かくしごと」のレビューをいたします！
ネタバレもあります！最後までぜひ読んでいってください！
「かくしごと」のあらすじ
かつて『きんたましまし』という下ネタ漫画がヒットしたこともあるベテラン漫画家・後藤可久士は一人娘の姫を溺愛していた。父親が下品な漫画を描いていると知られると、自身が姫から嫌われると思ったり姫が学校でいじめられたりしてしまうと心配し、姫には職業を隠し、目黒区の自宅からスーツ姿で出勤し途中でシャツと短パンという仕事着に着替えて渋谷区の仕事場へと向かうのだった。
姫の友達が「姫ちゃんのパパお仕事何しているの？」と聞いてきたり、姫のいる自宅に間違えて編集部の担当者が訪問してきたりと、可久士の隠し事がバレそうになり、娘への愛が募って可久士は暴走してしまう[8]。よき父親であろうと周囲の女性たちに協力を仰ぎ、その度に騒動を巻き起こしたり、気があると勘違いされ、既成事実が出来上がっていく。
そんなこんなで、バレそうでバレない「かくしごと」を抱えながらも、後藤可久士と姫のドタバタしながらも幸せな日々は続いていく。
Wikipediaより引用
「かくしごと」の感想
主軸は父娘のほっこりドタバタストーリー
今回紹介する「かくしごと」は、過去のエピソードと現在のエピソードを行ったり来たりします。ですが基本的には過去のエピソードメインの、父と娘の生活を見守るギャグベースの作品です。ギャグ（しかも下品な作品の）漫画家である後藤 可久士は、娘の姫には本当の仕事、描く仕事について隠して生活をしていました。隠しきるために周りを巻き込んで色々と奇怪な行動をしていく後藤先生の姿が面白く、でも姫ちゃんの前では本当にいいお父さんをしている姿はとてもほっこりします。
後藤家の父、後藤 可久士のテンション、娘の姫ちゃんの前では本当に別人レベルで全然違うんですよね。職場でのアシスタントの面々や担当編集の十丸院に対しての語気はだいぶ強いし癖もある感じなのですが、姫ちゃんには「〇〇かな？」「〇〇だね」のように、優しい口調で話しかけています。職場での破天荒さに対して、家では娘を一番に考えて生活していて、父娘二人だけの場面は視聴者みんなほっこりすると思います。姫ちゃんがすごく純粋なので会話も優しい内容で癒されます。姫ちゃんがすごくいい子なのは、隠し事をしながらも娘を大切にしてきた後藤先生の努力の結果なんだろうなと感じました！
職場でのドタバタは 久米田 康治先生の本領が発揮されまくってて、安定して面白かったです。ギャグとは別の要素も半分くらいありますが、ただギャグ作品が見たい！という方にもおすすめできる作品でした。
合間に入る現在のエピソードが過去と対照的
「かくしごと」の魅力は、ただのギャグ作品としてだけでなく、姫ちゃんが18歳になった現在の場面場面が少し暗い雰囲気で入るので、何があったのか色々と考えさせられるところです。
18歳の姫ちゃんは10歳の過去の姫ちゃんと比べて笑顔が少なく、シリアスな雰囲気があります。また、後藤先生の隠しきっていた仕事について姫ちゃんが知ってしまうのですが、それを後藤先生が止めようとする様子は一切ありません。「どこいっちゃったんだ後藤先生・・・。まさか・・・死・・・？」と気になってしまって、いつもだと自分は結構時間をかけて作品を見るのですが、すごい勢いで見切ってしまいました！これ、放送をリアルタイムで見てた人は一週間めちゃめちゃそわそわして過ごしただろうな・・・！こういう時系列と映像の順番を入れ替えたりする表現、うまく使えている作品はめちゃくちゃ魅力的に見えますよね！
過去編でも、後藤家に母がいないけれど理由が語られないので、漫画家である以外に後藤先生は隠してることがあるのかな・・・？と、ギャグを楽しみながらも終始頭を使う、不思議な作品でしたね！久米田 康治先生は「絶望先生」のイメージが強すぎてギャグに振り切れた作品なのかなと思っていたのですが全然違った！
サブタイトルが面白い
「かくしごと」はストーリーのほかにも各話のサブタイトルも面白かったですね！核心をつく重要な話以外は、主人公の一人の後藤先生が漫画家であることもあって既存の漫画作品をもじったタイトルになっております。
こういう小ネタ的に楽しめる要素が入ってる作品は楽しみ方の幅が広がってとても良いですね！最近だと「ぼっち・ざ・ろっく！」の各話のタイトルがASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲名になっていたのも同じような楽しさがありました。少し古めのタイトルからそこそこ最近のものまであって、どの年代の方でも一つは「あ！これあの作品だ！」って思うことができるのではないでしょうか。個人的には「四月は君の嘘」は原作コミックスが手元にあるのでテンション上がりました！「女の友情と筋肉」は笑いましたｗ
知らないものでも、タイトルから元ネタを調べてその作品を読んでみようかなという気にもさせられました！からくりサーカス、なんだかんだ読んだことないので読んでみようかなぁ。
1番好きなキャラクターは「後藤 姫」
一番好きなキャラクターは「後藤 姫」ちゃんです！お父さんに大切に大切にされている女の子です。
10歳の姫ちゃんはただただかわいくて優しくて純粋な女の子でしたね。お父さんの仕事についてあまり疑ったりすることがなかったですね。のちに18歳の現在のエピソード内で羅砂さんが「知る気がなかった」と言っていたので、何か察していたのかもしれないです。でも仮に気づいていても、父に直接聞こうとしないのは姫ちゃんの優しさだったのかもしれませんね。幼くてもわがままをほとんど言わない姿はけなげでかわいかったですね！あれは後藤先生も溺愛しちゃいますね！仕方がないですね！
すごい絶妙な塩梅で天然が入ってるのも良いですね。家族会議場＝井戸っていう発想も、先ほどのように気遣いのできる子なのに子どもっぽい飛躍でかわいかったです。サイン会の話では、さすがにもうばれてもおかしくないと思いましたが・・・。姫ちゃんの天然のおかげで後藤先生も首の皮一枚つながってる感じでしたよね！普通だったら皮引きちぎれてズタズタレベルです。
18歳の姫ちゃんは状況が状況であったので目に光がないシーンがほとんどでしたが、最後は笑顔になれてよかったです。父娘、今後も幸せに過ごしてほしいです！
「かくしごと」はこんな人におすすめ
- 父と娘の絆を感じられる作品をお探しの方
- ギャグ作品を見て思いっきり笑いたい方
- 考察できる作品をお探しの方
funny的な面白いとinterestingな面白いが同居してて見ごたえたっぷりでした！父の日が近かったので見始めたのですが、めちゃくちゃぴったりで個人的にも満足度が高かったです！オープニングもエンディングも良かった！
さいごに
ご一読いただきありがとうございました！
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします！
今回紹介した「かくしごと」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください！
