皆様こんにちは!アニオタです。本日は、 2021年に上映されました 杉谷庄吾原作の「映画大好きポンポさん」のレビューをいたします!
ネタバレもあります!最後までぜひ読んでいってください!
「映画大好きポンポさん」のあらすじ
映画の都「ニャリウッド」にある「ペーターゼンフィルム」で映画をプロデュースしているポンポネット、通称ポンポは、映画のオーディションを受けにきたナタリーを「地味」という理由で落とすが、何か惹かれるものがあったため、若手女優ミスティアの付き人としてナタリーを起用する。
また、ポンポの元でアシスタントとして働くジーンは、ある日ポンポから自身の映画「MARINE」の予告編制作を依頼される。ポンポは予告編映像の出来や、自身が執筆した新作映画「MEISTER」の脚本に対する反応からジーンのセンスを見出し、「MEISTER」の監督をジーンに任せ、ヒロイン役にナタリーを抜擢する。当初は不安に思っていたジーンとナタリーだったが、周囲からのアドバイスで自信をつけ映画制作に臨む。完成した「MEISTER」、ジーン、ナタリー、ポンポは映画界の最高峰であるニャカデミー賞を受賞する。
Wikipediaより引用
「映画大好きポンポさん」の感想
名言しか言わないポンポさん
もうね・・・ポンポさんのセリフはほとんど名言ですね!映画制作で必要な基礎的な考えを幼少期から学んでいる人は違いますね!
ポンポさんのすごいところって、ちゃんと根拠も提示できるし、かつ根拠を提示しなくても一言で人を納得させることができる言葉選びだと思います。自分は映画制作の世界には全く身をおいていないにもかかわらず、ポンポさんの一言一言を聞くたびにどんどん興味が出てきてしまう。ジーンくんのようにその世界にいる人間ならなおさら心に刺さる言葉ばかりだと思います。
言い回しが上手いからこそ脚本もかけちゃうんだろうな。こういうのも、きっと数多の映画を見続けてきたからですね。
自分は文章書くのもだいぶへたくそなので、もっとポンポさんを見習って本を読んだり映画を見たりしよう・・・。
映画の裏側はこんなに楽しい!
「映画大好きポンポさん」は、映画の制作の裏側が知れるのが楽しいですね!
映画を一本作るのに、こんな仕事があるんだ、こんなに人がかかわっているんだと、映画制作に関する解像度が上がる作品だと思います。
映画って、人と人とのつながりが本当に大切なんだなぁ・・・。ポンポさんの様々なコネクション、そしてジーンくんの映画に対する真摯な姿勢があったからこそ「MEISTER」は上映され、ニャカデミー賞を受賞するまでの作品ができたと思うんです。追加撮影でミスティアさんが出演したのなんてモロコネクションですしね!特殊メイクすごいや・・・。
あと、夢のある制作関係の話って、お金のこと度外視にしちゃってるようなものも多い気がするのですが、この作品はちゃんとそういう面も見せてきます。何をするにもお金は大事ですよ・・・。あの大勢の人間を動かすのも、あの荘厳な会場を準備するのにも、お金がないとどうにもなりません。
アランくんは、制作事態には絡んできませんでしたが、今作の裏の主人公なんじゃないかなと感じました!映画オリジナルのキャラクターですが、学生時代どんな感じだったのかとかもう少し知りたいキャラでしたね!
バトルがないがこれは少年漫画
自分の主観ではあるのですが、少年漫画ってバトルとかは無くても読んでいる・観ている人を「熱い気持ち」にしてくれる作品のことをいうのだと思うのです。わかりやすい例ですと「バクマン。」とかでしょうか!(多少は周囲との競い合いとかもあるのである意味バトルしてるかもしれませんが)格闘的なバトルではなく、本人たちは自分の制作物に熱意を注いでいるだけですが、彼らの様子には見ているものを熱くさせる何かがあります。
「映画大好きポンポさん」も同様で、「MEISTER」という作品を作るためにそれぞれ奮闘する様子は、確かに見ている人たちに熱い心を、彼らを応援する気持ちを与えてくれます。ジーンくんの編集シーンは剣(みたいな編集カットする何か)が出てきて半分くらい直接的な意味でバトル漫画っぽかったですね笑
命をかけてでも作品を自分の満足する形にする・・・これも何かを制作する人間には絶対に必要な姿勢だなぁ・・・。見習うことしかない・・・。
映像の切り替え、文字の使い方がおしゃれ
「映画大好きポンポさん」は、シーンの切り替えや事件経過の表現が大変おしゃれです!
個人的に記憶に残っているのは、車のワイパーでの画面の切り替え、コーヒーが空になることで長い時間がかかったことを表現している部分ですね!知識不足で申し訳ありませんが、もしかして何か有名な映画で使用された表現のオマージュだったりするのでしょうか・・・?ちょっと調べてみよう!
あと、ジーンくんとコルベット監督が話している時に、フォーカスがどんどんポンポさんに絞られていく表現も最高でしたね!話してる内容とリンクさせた表現・・・「映画大好きポンポさん」作ってるスタッフも、映画・映像制作が好きなんだろうなぁ!要所要所の表現に、愛を感じる作品でした!
1番好きなキャラクターは「ジーン・フィニ」
一番好きなキャラクターは「ジーン・フィニ」くんです!ポンポさんもかわいいんですが、今作は彼の大躍進を主軸にした作品でしたからね!
もうね、アクションとかわかりやすいバトルとかがあるわけじゃないんです。何ならほとんど座ってる姿しかないんです。でも映像に対するこだわりといつでも少しのことでも現場から学ぼうとする姿勢、そして病院を抜け出してでも編集作業を完了させようとする熱意。もうすべてが熱い!!
現実の世界ではただPCと対峙しているだけなんでしょうけど、気持ちのかなでは劇中の編集ソフトの世界で戦っているような気持ちなんだろうな。今までの自分を超えるための渇望が強い、前向きなんだけど闇にいるような、すごく深い人物だなと思いました。クリエイターってこうあるべきなんだろうなとすごく感じるキャラクターでしたね。
「映画大好きポンポさん」はこんな人におすすめ
- 「映画」というコンテンツすべてが好きな人
- バトル以外で熱い作品をお探しの方
劇場で上映していた時にもちゃんと見に行ったのですが、何度見ても熱くなれる最高の作品です!
あんまり知り合いで見たといっている人はいないのですが、とてもおすすめの作品なのでぜひ見てみてください!見終わった瞬間映画をどんどん見たくなると思います!
さいごに
ご一読いただきありがとうございました!
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
今回紹介した「映画大好きポンポさん」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください!
続きも映画やってくれー!!