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0 皆様こんにちは！アニオタです。本日は、2021年に放送された、西尾維新原作、シャフト制作の「美少年探偵団」のレビューをいたします！
ネタバレもあります！最後までぜひ読んでいってください！
「美少年探偵団」のあらすじ
十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕！
dアニメストアより引用
「美学のマナブ」こと双頭院学、「美声のナガヒロ」こと咲口長広、「美食のミチル」こと袋井満、「美脚のヒョータ」こと足利飆太、「美術のソーサク」こと指輪創作の5人で構成された美少年探偵団に、のちに「美観のマユミ」として入団する瞳島眉美が依頼するところからストーリーは始まります！
映像について
キラキラな画面構成
制作は、「魔法少女まどか☆マギカ」や「化物語」から始まる物語シリーズのアニメ制作でおなじみのシャフトです。シャフトというと、上向きの角度から振り返ったようなポーズの「シャフ度」の印象が強いような気もしますが、個人的にはグロー効果が結構多様されているイメージがあります。
グロー効果とは、キャラクターそのものが発光しているように見える加工技法です。陰影がはっきりしている画面だと、明るいところがより明るく見え、アニメ塗だとぱきっとした画面になりがちですが、グロー効果を使うことで少し柔らかい印象になります。
美少年探偵団内でも、このグロー効果がふんだんに使われています。というか今作に関しては、グロー効果がなくてもパーティクルが飛んでいてめちゃくちゃキラッキラで絢爛豪華な印象を受けます。美少年は自然と輝くということなんでしょう！というのは冗談で、美少年探偵団のメンバーの（というか学の）、前向きで純粋な雰囲気をパーティクルで表現しているのかなと思います。セリフだけで説明するのではなくて、エフェクトなどで視覚的にも訴えてくる作品って良いですね。見ていて楽しいアニメでした。OPも好き！
沃野禁止郎の作画怖すぎ
シャフトって、作品にもよりますが、画風を場面場面で変えてたりします。今回も、ちびキャラになったり、絵本のような雰囲気になったりと色々ありましたが、最終話の、「D坂の美少年」での最大の敵キャラクターである沃野禁止郎が眉美の後ろから話しかけてくるシーンが怖すぎました・・・。
至近距離にあの顔があったらと思うと・・・。
伊藤潤二さんのホラー漫画とか好きな方は好きな絵柄かもしれません。
「美少年探偵団」の感想（ネタバレあり）
美しさは内面から
美少年探偵団はみんな外見も美少年なのですが、内面も美しさがにじみ出ておりました。というか、内面が美しいからこそ、外見も美しかったのかもしれません。
個人的にとても印象的だったのが、「D坂の美少年」での、長広と眉美が一緒に学の兄である踊のところを訪れるシーンです。眉美は、お兄さんに会いに行くのだから学も連れて行かないのかと聞きますが長広は首を横に振ります。踊も美少年探偵団のOBにあたるわけですが、その時会った彼にとって、美少年探偵団だったころの記憶は黒歴史、まではいかないにしてもなかったことにしたい過去になっていました。踊の話を聞いて、学の「少年の心」が無くなってしまうことを防ぐために長広は学を連れてこなかったわけです。団長、本当に団員から愛されてるな・・・。
学以外の団員に関しては、こういう、いわゆる大人な考え方があることも理解しつつ、それでも「少年である」ことをやめない。純粋な心を持ち続けることを諦めない姿勢は、本当に美しいな、心から「美少年」なんだなと感じました。学については、純粋に少年的な考えしか持ち合わせてないんだろうなという感じもしました（笑）。まだ小学5年生ですしね。
見る小説のような作品
今作では、「きみだけに光かがやく暗黒星」、「ぺてん師と空気男と美少年」、「屋根裏の美少年」、「押絵と旅する美少年」、「D坂の美少年」の5つの話が展開するのですが、原作が西尾維新先生の小説なだけあって、しっかりとミステリーしていて大変良かったです。
西尾維新さんの小説、大変申し訳ないのですが読んだことはなくてですね・・・。アニメになったものはいくつか見たことあるのですが・・・。アニメの作品を見ての印象ですが、すごく言葉遊びというか、言い回しが独特なものが多いですよね。アニメーション作品ではありますが、映像はただの補足で、キャラクターのセリフがストーリーを進行していっている感じがします。もしかしたら、映像を見ないで音声だけ聞いていても十分楽しめる作品かもしれません。映像を補足といいましたが、補足にしてはずいぶんお金のかかった補足ですけどね！
一番好きなキャラクターは「瞳島眉美」！
一番好きなキャラクターは「瞳島眉美」です。眉美は、最初の話である「きみだけに光かがやく暗黒星」後、美少年探偵団で唯一の女の子として入団します。
美少年たちの中一人女の子だと、なんとなく逆ハーレムみたいな感じになって無償でモテる！みたいなイメージありますが、眉美ちゃんはモテるとかでもないですし、性格のせいか嫌味が全くないんですよね。「D坂の美少年」では、人が亡くなる可能性がある状況に陥ってもなお、美少年探偵団の団則を全うすることを団員に訴え、そこから華麗な事件解決へとつながります。
周りからは「ゲス」だと「クズ」だの言われてましたが（私アニオタの記憶違いだったらボロクソに言って眉美ちゃんすまんな）、「きみだけに光かがやく暗黒星」でずっと幼少期に見た星を探して宇宙飛行士になる夢を持っていたことからもわかるように、根はまっすぐで純粋な子だと思いました。
私アニオタは主人公大好きですからね・・・。かつ心根が良い子だったので、大変魅力的に感じました。
「美少年探偵団」はこんな人におすすめ！
- 推理小説が好きな方
- 心も見た目もキラッキラな美少年たちを見たい方
- 西尾維新先生の言葉遊びが好きな方
美少年探偵団の面々や、全体の雰囲気はすごく明るいので小さい子でも見られるかな？と思いましたが、よく考えると誘拐されたり故意の交通事故が起きたりと、なかなかブラックな表現もあったので、ちょうど中学生・高校生あたりが見ると面白いのかなと思いました！小さい子が沃野禁止郎の例のシーン見たらトラウマになりそう・・・子どもは見ちゃダメだった・・・。
さいごに
ご一読いただきありがとうございました！
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします！
今回紹介した「美少年探偵団」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください！
西尾維新先生の小説を読んだことがないので、美少年シリーズの原作を今度読んでみようと思います。二期もあるっぽい終わり方だったのでそちらも楽しみですね！
